2020 年に実施された最近のアンケートによると*、従業員の 94% が通話中に何らかの形で周囲のノイズに邪魔された経験を持っています。これは 2017 年の 71% から増加しています。 ノイズは、目の前の作業に集中する力に影響を及ぼすだけでなく、高品質のノイズキャンセル マイクがないと、会議通話の他の参加者にも影響を与えます。
Poly のヘッドセットは、救急サービスや指揮統制アプリケーションなど、クリアな音声が重要な、最も要求の厳しい環境で使用されています。
ノイズキャンセル ヘッドセットを検討する際には、ヘッドセット利用者にとってのノイズを低減するために受信側で動作するテクノロジー (一般的にはアクティブ ノイズキャンセルという) は、通話相手にとってのノイズをキャンセルするためにマイク側 (送信側) で動作するテクノロジーとは異なることに注意することが重要です。
* ペルソナ リサーチ (2020 年 10 月に Factworks が実施)
- 受信ノイズの軽減
- トランスミット ノイズ リダクション
パッシブ ノイズ リダクション
最も簡単な方法が受信ノイズの軽減であると言えるのは、どんなステレオ ヘッドセットも耳の中に対する物理的な遮断物になって、その結果、聞こえるオーディオのレベルを軽減するからです。
ノイズ軽減の量はさまざまな要素によって異なります。たとえば、Voyager 8200 UC などのヘッドセットは、耳を完全に覆うタイプなので、耳の中に入れるタイプのものよりもノイズを軽減します。人工皮革のイヤー クッションが、耳に対する優れた音響シールとなり、フォーム パッド イヤー クッションよりもノイズを軽減します。
Voyager 6200 UC などのイヤーバッド付きのヘッドセットは耳の中に収まり、さらに優れた遮音を実現します。 Voyager 6200 UC ヘッドセットの利点は、片方のイヤーバッドを外したままでも使用でき、周囲の音も同時に聞くことができることです。
アクティブ ノイズ リダクション
さらにノイズを軽減するために、パッシブ ノイズ分離とアクティブ ノイズキャンセレーションを組み合わせることができます。Poly は、市場で最も幅広いアクティブ ノイズキャンセル ヘッドセットを販売しています。
ANC には 3 つのタイプがあります。
- フィードバック ANC: フィードバック ANC では、マイクがイヤー カップの中にあり、ユーザーに聞こえている音をモニターします。
- フィードフォワード ANC: フィードフォワード ANC がヘッドセットに単独で使用されることはめったにありません。ANC マイクがイヤー カップの外側に配置され、周囲の騒音を監視して、風による雑音などに対して敏感に反応します。
- ハイブリッド ANC: ANC マイクがイヤー カップの内側と外側の両方に配置され (フィードバック ANC と比較して 2 倍のマイクが必要)、ユーザーに聞こえている音と周囲の騒音の両方をモニターします。
ノイズキャンセル マイク
通話を妨げる周囲の騒音をヘッドセット マイクが拾わないように、多くの Poly ヘッドセットはノイズキャンセル マイク ブームを備えています。このブームは、特別な指向性マイクを備えており、ユーザーの口に向けられた特定のパターンの音を拾います。 周囲の騒音など、あらゆる方向から生じる音は低い振幅で拾われるため、相手側には低いレベルで聞こえます。
最良のノイズ軽減を実現するうえで最適なノイズキャンセル マイク ブームの位置は、ユーザーの口の真正面です。 ただし、これではユーザーの目線に入って集中を妨げる可能性があるので、通常は妥協策として、マイク ブームを口の端に配置します。 マイク ブームは、マイクが適切な位置に配置されるように曲げることができます。Poly EncorePro 700 シリーズの場合、マイクを適切に配置できるように伸縮式マイク ブームが採用されています。
近距離の会話の制限
Poly は独自のデジタル信号処理 (DSP) を使用することで、あらゆる伝送ノイズをさらに軽減します。Poly Savi 8200 シリーズは、ノイズキャンセル マイク ブームに加えて、近距離での会話のレベルを下げるように設計された、近距離会話制限と呼ばれる機能を備えています。ノイズ軽減の実際のレベルは、Poly ソフトウェアによって設定できます。
ディスクリート マイク ブーム
Voyager 5200 UC は、持ち運び可能な製品として設計され、屋内での使用にも屋外の使用にも適したディスクリート マイク ブームを備えています。Windsmart® 技術と独自の DSP によって、屋外での使用時における耳障りな風による雑音を低減します。
ブームレス デザイン ノイズキャンセル
Voyager 6200 UC や Voyager 8200 UC など、マイク ブームのない製品では、4 つのマイクとビーム形成技術を組み合わせて、ユーザーの声を集中的に拾いながら、周囲の騒音を最小限に抑えます。
Poly Acoustic Fence 技術
Acoustic Fence 技術が採用された Poly ヘッドセットのマイクなど、物理的に分離されたマイクを追加すると、伝送ノイズの低減を強化できます。
単一追加マイク: Blackwire 8225 で採用されている Poly の Acoustic Fence 技術では、イヤー カップに追加のマイクが取り付けられたノイズキャンセル マイク ブームを使用しています。 この追加のマイクが周囲の騒音を拾い、DSP によって、ユーザーの音声からその騒音を最大限取り除きます。
複数追加マイク: Voyager Focus 2 は、マイク ブームが短いにもかかわらず、伝送ノイズを大幅に低減します。この実装では、Poly の Acoustic Fence 技術が、ブームに 2 つ、各イヤーカップに 1 つの、合計 4 つのマイクを使用して、ユーザーの口の正面に焦点を合わせた仮想ピック アップ バブルを形成します。このバブルの外側にあるものはすべて (通常はノイズ) 無視されます。